品質とサービス向上のための設計システム SED

NBCは設計品質とサービス向上のため専用ツールを開発し皆様の要望に応えます

避難安全検証法専用計算ツールSED(Safety Evacuation Designer)

避難安全検証法を使った設計では大量の煩雑な計算が必要とされます。建物の規模が大きくなると時間がかかり間違いも起こしやすくなります。設計変更や複数のパターンでの検証が必要となると、さらに膨大な作業となってしまいます。
また、みなさまのご依頼に応えるために、NBCでは防災設計の専門スタッフの育成に努めておりますが、業務改善のためにはより充実した計算ツールが必要とされてきました。

そこでこの度NBCでは、避難安全検証法の専用計算ツールSED(Safety Evacuation Designer)を開発しました。SEDは、みなさまからお預かりした図面を読み取り、必要な情報(属性)を入力すると、避難安全検証計算から申請書の出力まで一貫して行えるシステムです。階避難安全検証法、全館避難安全検証法に対応しています。

【SEDの特長】

(1)図面入力による計算基本情報の抽出

入力された図面から、避難安全検証法の計算に必要な情報(室面積・建具の寸法・歩行距離等)を自動的に抽出します。

(2)入力データの整合性の自動チェック

SEDでは入力データの整合性チェックを行い、入力ミスを防ぎます。

(3)入力データを図形でチェック

入力結果が展開図で表示され、数値で入力した建具等をビジュアルに確認することができます。

(4)居室避難終了時間・煙降下時間の自動算定

居室避難終了時間の算定で最も面倒なのは、避難ルート内に他室の在室者も含めた全員が収容できるか否かをチェックする作業です。この結果によって扉の有効流動係数(Neff)が変化します。また扉までの歩行距離に応じて扉有効幅(Beff)の算定を行う必要がありますが、そのためには室内歩行時間を算出しなくてはならず、複数の出口が設置されていたりすると実に煩雑な作業になってしまいます。SEDでは、こういった複雑な計算を自動的に行います。また、煙降下時間についても自動算出します。特に天井高さについては設定の高さと上下させた場合の結果を同時に表示します。これによって検討時間を大幅に削減できます。

(5)火災室毎の階避難終了時間・階煙降下時間の自動算定

避難安全検証法では、在室者は火災室を中心とし避難に利用できる扉の全てに向かって一様に避難すると考えられるため、その中で最も時間が長くなる結果を採用するためには、火災室毎に全ての避難ルートを計算し比較検討する必要があります。
SEDでは火災室毎に、全ての避難ルート・歩行経路を自動算定します。
同様に階煙降下時間についても、火災室から階の出口に至るまでの全ての煙伝播経路を抽出し自動算定します。

(6)火災室毎の全館避難終了時間・全館煙降下時間の自動算定

全館避難終了時間・全館煙降下時間についても階避難計算と同様に自動算定します。

(7)『2001年版避難安全検証法の解説及び計算例とその解説』に示される特殊な告示解釈に対応

避難安全検証法は、告示1441号に示された計算だけではなく、運用上の特殊な解釈が示されていますが、既知の解釈については設定可能となっています。

(8)避難安全検証法の盲点もチェック

避難安全検証法では、階煙降下時間は階の出口で算定し、避難途上での評価は行わないこととなっているため、法律上は安全性能を満たしていても実際は煙に巻かれる可能性があります。
SEDでは任意の場所での階煙降下時間の算定を可能にしました。この機能を利用することで避難安全検証法の盲点を補う事が可能になりました。

(9)全てを手動設定し計算させることも可能

SEDは自動計算にのみに頼る硬直したシステムではありません。手動設定による自由な計算に用いることも可能です。

(10)全ての作業はSED上で行い申請書を自動作成

計算結果は、直接、申請書に作成されますので、転記作業ミスによる間違いを防ぎます。

以上のように、SEDを用いることで、ヒューマンエラーを防ぎ、作業の省力化・効率化が図れます。それにより、法律の基本理念に則ったより安全な設計の検討に時間を費やすことができ、より高品質の完成品をみなさまにお届けできることが期待できます。

NBCでは、今後もさらに改良を重ね、二層ゾーンモデルや新建築防災計画指針による計算等にも活用する計画です。
これからもNBCは、みなさまのご要望にお応えするため、弛まぬ努力を続けます。

避難安全検証法のメリットを活かしつつ、真に安全・安心な建物の実現を!
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