ルートCの高度な技法をルートBにも活かし、真に安全な建物作りをサポート

ルートBと比較して高度な検証方法とされるルートC(大臣認定)。両方に精通しているNBCがその違いを解説いたします。

ルートBとルートC(大臣認定)の違いについて

告示で定められた通りの算出方法を用いて避難時間の検証を行うルートBに対し、告示によらない検証法を用いて避難時間の検証を行うルートC(大臣認定)は「高度」な検証方法だと言われることがあります。いったいどこが高度なのでしょう?ふたつの違いを挙げて考えてみましょう。

手続きに要する時間と手間

ルートB 確認申請の一部として、検証結果の説明書類を確認申請と一緒に提出し、主事の審査を受けます。審査期間は確認申請と同時ですから避難安全検証法を用いたからといって審査期間が延びることにはなりません。
ルートC まず確認申請の前に、審査を受ける必要があります。審査は性能設計評価委員会という場で開かれ、専門の先生方の評価を受ける事になり、性能設計が認められると性能設計評価書が発行されます。次に、申請書に評価書を添付して国土交通大臣に認定書発行の申請を行い、認定書交付後、確認申請の提出が可能となります。この一連の手続きに要する時間として、申請から性能設計評価書発行までが約2ヶ月※、大臣認定申請書発行までも約2ヶ月で、合計4ヶ月は見ておく必要があります。
※性能設計評価書が発行された時点で確認申請の仮受付は可能なので若干短縮できることもあります。

避難計画

ルートB 建築基準法に定められた基準に従って建物を計画し、告示1441号に定める検証方法によって検証が成立すればOK。設計に特別な配慮は不要です。
ルートC 法律の基準を満たすことはもちろん、しっかりした避難計画が求められます。避難計画には、新建築防災計画指針に定められる事を中心に、火災の発生場所に応じてパニック等が起こりにくく、安全に避難するための配慮が必要となります。

煙降下時間の予測方法

ルートB 告示1441号1442号に定める計算方法によって煙降下時間を予測します。
ルートC 告示式による予測に加え、簡易二層ゾーンモデル・非定常二層ゾーンモデルによる予測が可能です。告示式は、火災の強さを出火時から一定と想定して煙発生量を求める(定常火災)ため、蓄煙体積の小さい室では煙降下時間が極端に早く算定される傾向が強いのに対し、簡易二層ゾーンモデル・非定常二層ゾーンモデルによる予測では、出火から徐々に火災が大きくなっていく(成長火災)として煙発生量を求めるため、蓄煙体積の小さい室でも煙降下時間が極端に短くなる事はありません。救世主のようなこの2つのモデルですが設定がデリケートで、計算には慣れとコツが必要とされます。

竪穴への煙流入の考え方

ルートB 全館煙降下時間について、政令に「階段の部分又は当該階の直上階以上の階の一に流入するために要する時間」とありますが、告示で示される簡易な煙降下予測式ではきちんと予測することが困難であるため、「竪穴に流入するために要する時間」と読み替えて検証します。よって、竪穴区画を行わない場合や竪穴の底部で火災の発生の恐れのある場合、非常に短い時間に算定されてしまいます。
ルートC 政令の文言通りの予測が可能なため、竪穴区画を行わない場合や竪穴の底部で火災の発生の恐れのある場合の検証も行う事が可能となります。

以上、ルートCは、ルートBと比較して、時間と手間はもちろん、かなりの知識と経験に裏付けされた「高度な」テクニックを必要とされる検証方法だということがおわかりいただけたでしょう。

NBCは、ルートCの経験から得た知識と技術をルートBのサポートにも活かしています。
NBCは15年間に渡り避難安全検証法ルートB・ルートC・防災評定・加圧防煙システムの申請のお手伝いをさせていただき述べ1,500件(2016年8月)の実績があります。

特にルートCでは規模も大きく非常に特殊な吹抜空間を含む複雑な形状のものの安全性能について、専門家の先生方に指導をいただき「真の防災建築設計とは何か」を追求してきました。その経験は、ルートBの計算を行う上でも非常に役立っています。

また、現在のような防災建築設計コンサルタント事業を起こす前の2年間、代表者の九門は防災の専門家の先生方による研究会に加わる機会を頂戴し、性能設計の基本を一から勉強させていただきました。そこでは避難安全検証法の計算方法の問題点や避難シナリオの考え方が議論されており、ただ単に告示通りの計算を行って数値がクリアしただけでは、真に安全な建物の実現も、建築コストを抑える設計の提案もできないことを学びました。
計算方法の問題点を熟知した上で、法律ではフォローできていない部分を含めた提案ができる防災コンサルタント、それこそがNBCが誇る品質です。

ぜひ、NBCにご相談ください。ご連絡お待ちしております。
Tel:078-332-4107

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